整体に通った経験のある方は、好転反応という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
この好転反応というのは、施術後にズキズキ感や、ピリピリ感、眠気やだるさが出ることがあるのですが、良くなる前兆として出てくる身体の変化の総称です。
すでに整体で施術を受けた方は経験されたことがあるかもしれません。反対に初めてこのような状態になった方は戸惑い、不安に襲われるでしょう。
好転反応の仕組みと経過
好転反応は、施術によって血液やリンパ液の流れが良くなりそれまで働きの悪くなっていた神経や筋肉の働きが活発になり、悪いとこを悪いと身体がはっきりと感じ取れるようになることで発生します。整体終了後、身体変化の情報が脳に伝えられます。そして、修復すべき場所に情報を再伝達し、機能の再修復が始まります。
好転反応が落ち着く期間に個人差はあるのですが、概ね施術を受けてから数時間~3日くらいで消えていくのが一般的です。その後、施術前よりも身体が回復していることに気づかれるでしょう。
※まったく反応が出ない場合もめずらしくありません。
※長年かかえた症状や久しぶりの施術などで強い反応が現れる傾向にあります。
好転反応が出た際の過ごし方
昼寝
整体を受けた日は、可能であれば短時間(10分~)でも横になって仮眠をとると反応が軽微、もしくは早く快方に向かいます。
お風呂は短時間/シャワー
血流が良くなっており、長風呂はのぼせやすい状態なので湯舟につかるのは41度以下、短時間(5分以下)にしましょう。シャワーですと更に負担が少ないです。
胃腸の活発化
もし胃腸の働きが悪くなっていた方は、整体後に胃腸の調子も良くなっているかもしれません。普段より便通が良くなっている場合は止めずにしっかり排出してあげましょう。胃腸も筋肉も併せて調子が上向くチャンスです。
夜間睡眠
夜間の睡眠時は大事な回復タイムです!遅くまで起きて明るい場所にいると、大事な回復チャンスを失ってしまうことにもなりかねません。休息出来る方は早めに就寝しましょう。
ただし2~3日しても痛みが落ち着くどころか、悪化が著しいようでしたら好転反応ではなく刺激が強すぎる可能性が高いです。 すなわち、刺激量が多すぎる施術、強すぎる圧はただの組織の破壊行為になってしまうということです。 破壊行為を続けると、回復どころか悪化を招きますので、1度の施術に過剰の刺激を求めないようにしましょう。
とくに施術直後や翌日立てなくなるほどになる場合は即、今の施術を止めましょう。この場合は、一度に長時間の施術を受けるのではなくこまめに短い周期での施術をお勧めします。