整骨院と整体院の大きな違いは、施術者が国家資格を持っているか持っていないかということです。
整骨院の先生は『柔道整復師』という国家資格取得者です。
厚生労働省が認可した専門学校や大学で専門知識を身につけ、卒業することで国家試験の受験資格が与えられます。
卒業 =国家資格保持者ではなく、国家試験に合格し資格を取得することで初めて施術が行えるようになります。ですので一貫して技術や知識の水準が高く、安心して施術を受けることが出来るという利点があります。
いっぽう整体院を開業するには、国家資格を取得する必要がありません。
そのため、資格を持っていなくても整体院は開業することが出来ます。
一般的には身体の知識や技術を身につけるために、専門学校に通って民間資格を取得される方が多いようです。講習内容も3日で終わるようなものから、数年通う必要のあるしっかりしたものまでさまざまですので、来院を考えている方は整体院のホームぺージなどで経歴と施術内容がご自身のお悩みに対応しているかしっかり確認されると良いでしょう。
施術内容・適応症状の違い
≪保険のみの整骨院≫
まず整骨院です。国家資格を持ち、こちらは 骨折、脱臼の応急処置や捻挫・打撲などのケガに対する処置を主におこなっています。
世間一般の認識率は決して高くありませんが、本来整骨院で使える保険は上記の負傷原因がはっきり分かる急性症状に対してのみになります。
整骨院の施術内容は院により多少差はありますが、保険の施術料金は国で決められております。保険の枠内で出来る事は限られていてケガの処置以後の施術は約10分〜15分の時間でマッサージ、電気等をしているのがところが多いようです。
保険範囲内での施術は基本的に延長してもらう事はできません。流れ作業である程度決まった流れに身を任せる感じです。
≪保険+自費 と 完全自費メニューの整骨院≫
上記の保険に該当しない方は、自費の施術になります。もしくはケガ由来のものでも早期回復、なおかつ症状を再発させないよう1回ごとにしっかりと施術を受けたい方には自費メニューを用意している整骨院を選んでいただくとよいでしょう。 自費施術ですと、施術内容の制限を受けないので患者さんそれぞれのニーズに合わせてオーダーメイドの施術を提案することが出来るためです。保険の施術で2~3ヵ月受けたけどなかなか良くならないという方も自費メニューの施術を検討してみてください。しっかり見てもらうことできっとあなたのお悩みは解決に向かうはずです。
≪整体院≫
整体院は全て自費です。 よって関節の歪みを整えたい、肩を揉んでほしい、頭痛を解消したいなどニーズに合わせて自分が好きなメニューを希望できます。
気を付けていただきたいのは冒頭で述べたように資格がなくても施術できるので、解剖学の知識と技術は院やスタッフによってかなりムラがあります。
何人もスタッフがいるお店だと必ず上手なスタッフ下手なスタッフがいて、相性もありますので通って上手なスタッフさんを探してみてください。
またリラクゼーション目的なのか身体を良くしていきたいのかで選んでいただく院が変わってきます。たとえば頭痛やヘルニア、膝痛などでお悩みの方がリラクゼーション系マッサージ院に行くと良くならないどころか悪化する可能性もあるので気を付けてください。
この場合かならず身体をしっかりケアしてくれる院にしましょう。 身体のことを熟知した整骨院併設の整体院ですと担当してくれる先生も柔道整復師の可能性が高く安心です。