整骨院の保険施術とは?
整骨院や接骨院は条件がありますが、健康保険を取り扱い利用者さんの自己負担を少なくし施術を行うことができます。
これができるのは柔道整復師と言った資格を取得されている先生方です。
①柔道整復師と整体師の違い
②整骨院と接骨院そして整体院の違い
③整骨院での健康保険の取り扱い条件
④慢性の症状を健康保険をつかって施術を受けたい場合
これら4つについて、詳しくご説明します!
①柔道整復師と整体師の違い
柔道整復師は、厚生労働省認可の国家資格取得者です。
柔道整復師の資格の取得には3年以上専門学校や大学に通学すること、国家試験に合格することが必用です。
カリキュラムは解剖学、運動学、生理学、柔道整復理論などあり実技では包帯の巻き方や脱臼や骨折の整復法を学び筆記や実技に試験があります。
渡壁が通っていた学校では、筆記は60点以下で赤点で赤点の生徒は補修テストがあります。
単位が足りないと容赦なく留年で、そこで学校をやめていく生徒が2桁までは行かないと思いますがクラスに数人います。
学校にもよりますが、ほとんどの学校で定期テストとは別に国家試験を受ける前の実技試験と筆記試験があり、これを合格しないと卒業はできるけど在学中に国家試験を受けさせてもらえないなどあります。
国家試験は年に1回ですので、そこでテストを受けられないのはかなり辛いのではないでしょうか?
渡壁の通った学校もそういうルールでした。
ですので、学校のパンフレットやHPにのっている合格率は生徒全員の数字ではないことがほとんどです。
2022年は4359人が国家試験を受けられ合格率は62.9%でした。
整体師はこれらの義務がありません。
今日からでも本人が整体師といえば整体師です。
②整骨院と接骨院そして整体院との違い
整骨院と接骨院は名称が違いますが、どちらも柔道整復師が付けられる院名になります。
整体院は接骨院、整骨院とは別物で国家資格がなくても開業できます。
柔道整復師や理学療法士が整体院の看板でお店を構えている場合もあります。
③整骨院と接骨院での健康保険の取り扱いの条件
条件とは、理由が明確で急性期の状態外傷で骨折、捻挫、打撲などです。
慢性の症状には保険は適応できません。理由がない状態の物にも保険は適用できません。
なので、慢性腰痛や肩こりは本来は保険適応外です。
原因が思い当らない腰痛や首の痛みも判断が難しい所になります。
④慢性の症状を健康保険をつかって施術を受けたい場合
あまり知られていませんが、慢性の症状でも健康保険を使って施術を受けることが出来ます。
鍼灸師の先生がいる鍼灸院であれば、お医者さんの同意書を貰うことを条件に健康保険を使用して施術が受けられます。
対象の症状は、神経痛、腰痛症、五十肩、頸腕症候群、頚椎捻挫後遺症、リウマチなどです。
病院との併用はできませんので、かかりつけの先生に一度相談してみると良いと思います。
また同意書は定期的に再同意をいただく必要があります。
鍼灸の保険適応は「医師に適当な手段がなく」と言った内容で同意をいただくので、快く引き受けていただけるかどうかは先生との信頼関係とそれまでの症状の経緯で大きく変わってくると思います。
さいごに
ここまで渡壁が知っている内容と体験談をざーっと書いていきました。
当院には、柔道整復師、鍼灸師、理学療法士が在籍しております。
以前は、健康保険を適用して施術をさせていただいていましたが、保険の範囲内となると取り扱える内容が限られることや療養費も限られているので、施術時間に制限を設けざるえない状態でした。
そこで、当院は健康保険の取り扱いをやめて、自費診療でオーダーメイドで施術をさせていただいていますので、施術者各自の出せるものを全て出し切って施術にあたらせていただいています。
健康保険を使って施術を受けてなかなか良くならないようであれば、一度ご相談いただければと思います。